通る提案書の作り方|コンサル提案の構成・書き方・テンプレート

提案書は、サービスを売り込む資料ではなく、顧客が課題・選択肢・効果・リスクを理解し、意思決定するための資料です。見た目より先に、論点と根拠、実行条件を整えます。

よい提案書は、顧客が「なぜ今必要か」「何を行うか」「どこまで成果が期待できるか」「誰が何を担うか」を短時間で確認できます。

この記事でわかること
  • 意思決定されやすい提案書の基本構成
  • 課題・打ち手・成果物をつなぐ書き方
  • 費用・体制・リスクを曖昧にしないチェック項目

提案書を書く前に合意する5項目

  • 誰が最終的に判断するか
  • 何をいつまでに決めるか
  • 現状の問題と影響は何か
  • 既に試したことと制約は何か
  • 成功を何の指標で判断するか

情報が不足している場合は、診断・調査フェーズを分けて提案します。

提案書の基本構成

  1. エグゼクティブサマリー
  2. 背景と目的
  3. 現状と確認した事実
  4. 重要課題と原因仮説
  5. 解決方針と選択肢
  6. 推奨施策
  7. 成果物と対象範囲
  8. 体制・役割・スケジュール
  9. 費用・前提・リスク
  10. 次の意思決定

最初の1ページで結論を伝える

意思決定者が最初に確認したいのは、推奨案、理由、期待効果、必要な判断です。詳細な調査結果より先に示します。

推奨案:何を実施するか
理由:重要な根拠を3点以内
期待効果:測定指標と期間
条件・リスク:成立に必要な前提
今回の判断:承認してほしい内容

課題は事実・影響・原因仮説に分ける

「営業力が弱い」のような抽象語を避けます。

  • 事実:商談化率が前年より低下
  • 影響:目標受注件数に不足
  • 原因仮説:対象顧客と初回提案の不一致
  • 未確認:顧客層別の失注理由

打ち手は課題との対応関係を示す

課題打ち手成果物KPI
対象顧客が曖昧顧客分類と優先順位ターゲット基準対象案件比率
提案品質に差提案プロセス標準化テンプレート・レビュー提案通過率

成果物と対象外を明記する

「営業改革支援」だけでは期待がずれます。インタビュー回数、分析範囲、会議、資料、研修、運用支援を具体化し、システム開発や法的判断など対象外も書きます。

スケジュールは意思決定点を入れる

作業日程だけでなく、中間レビュー、追加情報の提出期限、方針承認、パイロット継続判断を置きます。顧客側の担当と必要工数も示します。

費用は範囲と変更条件を説明する

  • 基本報酬に含まれる作業
  • 追加費用が発生する条件
  • 交通費・ツール費・税の扱い
  • 支払時期とキャンセル
  • 成果保証の有無

リスクを隠さず対応策と示す

データ不足、関係者の時間、システム制約、現場の抵抗などを記載し、回避・軽減・受容の方法を示します。リスクを書かない提案より、管理方法がある提案の方が実行可能性を判断できます。

提案書レビューの10項目

  • 判断者と決めることが明確
  • 結論が1ページ目にある
  • 事実と仮説を区別している
  • 課題と打ち手が対応している
  • 数字の出典と定義がある
  • 成果物と対象外が明確
  • 顧客側の役割がある
  • 効果の測定方法がある
  • 費用と変更条件がある
  • 次の行動・期限がある

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